はじめに

東海自動車工業の歩みは、地域とともに生きた80年の歴史です。

1944年、戦時下の中で静岡鉄道株式会社が藤枝市の整備工場を取得したことから、当社の物語は始まりました。翌1945年には、戦後復興の時代を見据えて、周辺の整備工場を統合し「東海自動車工業株式会社」が設立されました。

以来、私たちは高度経済成長期のモータリゼーションの進展や、社会の変化に寄り添いながら、整備技術を磨き、地域の交通と産業を支える一員として事業を展開してきました。バスやトラックといった大型車から、個人の小型車、さらにはリース・法人車両に至るまで、常に“安全・安心”を第一に考えて取り組んできた軌跡があります。

この年表では、設立から80年にわたる当社の主な出来事を、日本の社会・クルマ文化の流れと照らし合わせながら6つの時期に分けてご紹介します。

第1期
創業と戦後復興

戦時中の統合と戦後復興の要として誕生
「整備は人の力で成り立つ」原点の時代

1944年

静岡鉄道が藤枝市の既存整備工場を取得
(創業の原点)

1945年6月

「東海自動車工業株式会社」設立
(藤枝市南新屋)

1952年2月

認証資格取得(静一第一号)

第2期
モータリゼーションの
幕開け

高度経済成長にともない整備需要が拡大
交通インフラと生活の安全を支える拠点を整備

1956年8月

静岡工場新設(静岡市国吉田)

1956年10月

本社を藤枝市から静岡市へ移転

1963年6月

静岡工場 指定資格取得

1963年6月

藤枝工場 指定資格取得

第3期
交通インフラと
大型車需要の拡大

地域交通(特に公共バス)の整備力強化
大型車対応の中心拠点としての成長

1968年6月

吉田工場新設(榛原郡吉田町)

1968年10月

吉田工場 指定資格取得

1974年4月

静岡工場にバス専門の車検工場を増設

第4期
信頼と技術による差別化

鈑金・塗装、特殊車両など整備の高度化が進む
信頼と技術力で地域に根ざす事業展開

1991年7月

本社ビル新設

1993年12月

鈑金・塗装工場「ボデーセンター」新設
(静岡市国吉田)

1995年3月

藤枝支店ビル新設(藤枝市南新屋)

1998年4月

ジェット車検運用スタート

第5期
ブランド強化と
環境対応

整備から販売までトータルでカーライフを支援
環境対策も推進し、企業としての信頼性を向上

2005年5月

吉田支店社屋新設(吉田町住吉)

2005年9月

スズキ代理店契約締結

2010年4月

エコアクション21認証・登録取得
(認証番号0004840)

2014年4月

フォークリフト検査業者登録

第6期
次世代モビリティへの
対応

EV・サステナブル社会への適応と共に
「整備は人で支える」の信念が再確認される時代へ
人財育成と継承が大きなテーマ

2020年4月

Hyundai Mobility Japan ディーラー契約締結(旧・現代自動車ジャパン)

2021年12月

三菱ふそうトラック・バス サブディーラー契約締結

2025年

設立80周年を迎える

おわりに

技術と信頼を受け継ぎ、次の時代へ。

東海自動車工業がここまで歩んでこられたのは、ひとえにお客さまのご愛顧と、何よりも先輩方が築いてきた「信頼の積み重ね」のおかげです。どれだけ技術が進化しても、自動車整備という仕事は「人が人のために行う」仕事であり、それはこれからも変わることはありません。

自動車製造のロボット化やネット販売が進む現代においても、私たちは「人財」こそが最大の価値だと信じています。80周年を迎えるいま、過去の歩みを誇りとしながら、これからの100年に向けて、地域に信頼される会社であり続けるよう、次の世代へとバトンをつないでまいります。

ご覧いただいたこの年表が、当社の歴史の理解と、未来への共感のきっかけとなれば幸いです。